大好きなファンタジー小説の原文を、その朗読CDを聞きながら読み上げるといったことを始めて、結構経ちます。邦訳版のおかげで訳文が大体頭に入っているのと、好きなものと関連づけてなら長続きするかと思って始めたことでしたが、案外毎日欠かさず出来ています。
映画やニュースなども、そのまま聞いて理解できる……ところまではいっていませんが、「全てひとかたまりの何か」として聞こえていたのが、どこで単語が区切れたのかくらいまでならすぐに分かるようになりました。街頭インタビューなどなら、なかなかの精度でヒアリング出来ています。
思えば私は、学生時代から英語が大の苦手でした。日本を訪れる外国人が英語で話しかけてくる(個人的経験の範囲内でのことですが)ことについても、郷に入っては郷に従え、と思っていたようなヒネた子供でした。けれどこうして、昔よりはるかに頭がかたくなってしまった頃になって学びたくなるとは因果なものですね。すり足で進んでいるかのような遅遅とした歩みですが、少しずつ少しずつ成長できているのがわかって、今とてもうれしいです。
そしていつかは行きたい海外旅行。行き先はもちろんそのファンタジー小説の原作者が生まれた国。情景描写がそのままだという評論をどこかで読んだので、本当にそうなのか、いつかこの目で確かめてみたいです。