ひとり一台、携帯電話を持つのは当然の時代になって来ましたよね。子どもが持っている年齢も、年々低下しているようになっています。小学生も平気で持ち歩いていますし、そうではないと困る場合も増えて来ましたよね。スマートフォンがどんどん普及して来ているので、一人一台パソコン端末を持っているような感覚になる時代も近いでしょう。所謂「田舎」と呼ばれる地域で、携帯の電波が悪かったところも、業者がどんどん整備するようになりました。今日び、インターネット環境がまったくないスポットを探すのはなかなか困難なことになって来ました。
そのうち、推理小説のトリックなどで、「山奥に取り残されて、連絡がつかない」とか「陸の孤島になって助けが来ない」なんてシチュエーションは、使えなくなってきてしまうんでしょうね。「電話線が切られている」なんて意味が分からない世代が出てくる可能性は非常に高いですし…。
そうするとまた、時代に即したトリックやシチュエーションが生まれてくるのでしょう。「妨害電波が大量に飛んでいる」とかでしょうか…時代の移りかわりに合わせて、変わっていく物語を見るのも楽しいだろうなと、どきどきしています。いつまでも生きて、そういうものを読み続けていけたらいいのに…と時々思っています。