今日の朝、運命的な出会いをしました。それは「素敵な男性との出会い」と言いたいところですが、そうではなく可愛い動物が登場する短編小説です。以前この小説が原作となった絵本を書店で見つけ、絵の美しさに一目惚れしてしまい友人の子供へのプレゼントとして購入しました。その時は内容をゆっくりと読むず、表紙に描かれていた白い雪の中に佇む二匹のきつねの愛らしさに心が惹かれてしまい、すぐさま購入を決めてしまったんです。その後読みたい思いが募りってはいたものの、プレゼント用として包装してもらったこともあり、包み紙を開けることができずに今に至ります。それから数ヶ月が経った今朝、図書館で借りた短編集がきっかけとなり再開を果たしました。絵は掲載されておらず、文字だけで書かれていたこともあり、物語がすっと心に沁みたものです。
物語はきつねの子供が手袋を買いに帽子屋さんに行くお話で、店主の優しさや親子の絆の温かさがとても印象的だったせいか、その日はいつもより幸せな気持ちで過ごすことができました。
ここ最近読んできた小説は人間の心の闇を描いたものなどが多く、どっしり重いストーリーのものばかりだったため、こんな風に癒される短編作品を欲していたのかもしれません。そして心温まる優しい小説を読むことは、大切なことだと心から思うのでした。