今日の読書率

電車に乗っていると周りの人のことをついつい観察してしまいます。もちろん、座れて小説の続きを読み始めたら、周りのことなんて気にはしなくなるんですけどね。それでも、誰かの話し声や途中の駅で乗って来た人たちが賑やかだったりしたら、顔を上げて見てしまいます。先日の通勤の時のことです。乗換えの駅で私鉄からJRに乗り換えて、本当に運よく座れたんです。この路線ではほぼ立っていますから。せっかくだから、ほんの15分くらいだけどバッグから本を出しました。その時、ふと思ったんです。「あれ、いつもと違う」って。いつもは本を手にしてる人はいても、スマホを触っている人の方が圧倒的に多いです。でも、その時は私が座っているシートと向かいのシート、つまり私から見える範囲だけでも、6人は読書をしていたんです。私を入れたら7人です。これって多いですよね。あの人もこの人もって感じでしたもの。こんなことは初めてかも。そのうち、一人は小学生で、一人は英単語の本を見ていました。他の人達は何を読んでいたかはわかりませんが、とにかくほんの一角でここまで読書率が高いのは珍しいです。ちょっと嬉しくなって、「さぁ、私も」って思ったら到着駅のアナウンスです。そうです、アッという間に15分経っていたんです。仕方がありません。でも、「きっと読書日和なんだな」なんて思いながら、本をバッグに入れて電車を降りました。

こんなところに?

人間の記憶ってすごいなって思うこともあるけど、いい加減だなって思うこともあります。子供の時のことは鮮明に覚えていて、自分でも驚いてしまいます。普段は頭になくても、ふとした時に「そういえば……」って蘇ってくるんです。そのくせ、最近のことなのに「全く記憶にないなぁ」ってことがあるんです。
先日、CDやDVDなんかをしまっている棚の掃除をしました。しばらくほったらかしだったから、若干埃をかぶっていることに気づいたんです。埃取りの小さいモップを持って来て、置いてある物を少しずつずらしながら拭いていきました。そしたら、なぜか、その棚の下の方に数冊の本が無造作に積まれていたんです。「どうしてここにあるの?」という気持ちで中を見てみました。小説がいくつかとその他にコーチングの本もありました。誰がこんなところに置いたんだろう……「いや、私しかいないでしょ」って自分で自分につっこんでしまいました。けど、そんなところに置いた覚えが全くなかったんです。というよりも、そもそもコーチングの本なんて買った記憶さえなかったんです。思わず誰かに借りたのに、それを忘れて放置していたのかと焦りました。でも、パラパラと中を見ていくと、自分で買ったような気がしてきました。読もうと思っていたけど、なかなか時間がなくて読んでいなかったのか、それは定かではありません。思うに、本棚に入れてしまうとすでに読み終わったものと一緒になるから、区別できるようにとそこには入れなかったんじゃないかなっていう気がします。まるで他人事のようで、呆れるんだけど事実なんです。
でも、もう放置はしません。目に付くところに移動したから順番に読んでいきます。コーチングの単行本は通勤には重たいから、ベッドのそばに置きました。寝る前の読書はしばらくコレかな。

男の料理本

この前、仕事で偶然にも高校の同級生に会いました。上司とともに約束の場所に行ってビックリでした。こんなこともあるんですね。同級生に久しぶりに会ったということもあり、仕事以外の話にも花が咲きました。そしたら、彼は料理が大好きで、クッキングスクールに通っていたこともあると話していたんです。休みの日には食べたい物を作って楽しんでるんだとか。誰かにご馳走するのも大好きなんだって。高校の時はそんな感じだったかなとちょっと意外でした。だって、彼は理系で大学も工学部に進んだから、料理のイメージとはかけ離れているんですもの。けど、工学部で色んな実験をするというのは、もしかしたら、料理に繋がるものがあるのかもしれません。そして、商談の最後の方は、もはや商談とは言えないような会話になっていました。彼は鞄の中から2冊の本を出して見せてくれたんです。男の料理に関する本です。そんな本を持ち歩いてること自体にも驚きでした。けど、彼いわく、仕事の話ばかりではなく、ちょっとそんな話をすることで打ち解けて、スムーズに商談がまとまったりするそうなんです。自分にとっては、好きな話ができるし商談はまとまるしで、いいことづくめなんだって。だから、本はラッキーアイテムなんだそうです。なるほど、と感心するばかりでした。そして、もちろん私たちの商談もすんなりまとまったことは言うまでもありません。

宇宙の不思議

この前、本屋さんでたまたま見つけた宇宙を題材にした壮大なSF小説。ちょっと立ち読みしただけで、なんかそのスケールの大きさに圧巻でした。そもそも宇宙は未知で、古くから人類の憧れですよね。だから現在、月や火星や木星などへロケットを打ち上げて研究がなされています。そして将来、月や火星に旅行することも夢ではないと言われています。でも、今はまだわからないことだらけです。今まであまり気にしてなかったけど、そう思って本屋さんの棚を見てみると、意外にもそんなSF小説は沢山ありました。最近の作品かと思えば、何十年も前のものもあり、でも、その内容は全く色褪せてはいません。私は夜にワンコのお散歩に出かけたときに、空を見上げることがあります。月や星を眺めて、宇宙のどこかには地球のように生物がいるかもしれない、なんて考えます。だって、あんなに広いんですもの。人類が生存しているのが地球だけって考える方が不自然じゃないのって思うんです。地球人が知らないことなんていっぱいあると思います。会ったことはないけど、宇宙人だってきっといる気がします。ちょっと怖いSF小説が多いから、平和な夢がある物語があれば嬉しいな。たとえば、ひょんなことで地球にやって来た宇宙人が巻き起こすコミカルなストーリーとか。ないかなぁ、そんなの。

海外のミステリー作品

ミステリーは日本の作品を読むことが多いです。海外のものはついドラマで見る方を選んでしまいます。自分でもなぜだという決め手になる理由なんてないんだけどね。そもそも、私は外国の人の名前が苦手です。小説に登場する人物の名前が長かったり、外国人のカナカナ名だったりすると、どうも脳が受け付けないみたいなんです。だから、日本の作品を選んでしまうのかもしれません。けど、話題になっているものは読んでみたいって思うこともあります。
先日、数年前に数々の賞を総なめにした海外ミステリー作品について書かれたコラムを読みました。そして、そのコラムではその作家の新しい作品についても紹介されていました。さすが、賞を取るだけあってストーリーもかなり面白そうです。複雑かつ難解で、どんどん引き込まれて行くような感じです。実はそこが問題なんです。物語りの展開に頭を使わなきゃいけないのに、名前を覚えられないばかりに何度も前のページをめくって確認しなきゃいけないんです。これじゃ、ストーリーも頭に入りませんよね。そして、読み終えていないのに、ついに撃沈、というわけです。情けないといったらありません。
でも、紹介されてた作品は、すごく読みたいという衝動に駆られます。ただ、日本のものでないだけにハードルが高いんです。自分を信じてトライしてみるしかないかな。

ときめき、再び

本棚の整理をしました。私はどんどん増えていく本を時々整理します。最近は片づけの法則に従って、「ときめくか、ときめかないか」なんて考えたりもします。だって、これは本にも当てはまると思うんです。読み終えて長くそのままになっているものは、手放さないと本棚は溢れかえってしまいます。けど、難しいのは、片づけている時に中を見てしまうことです。もう手放してもいいかなって思っていても、少し読み返してしまうと、再びときめいたり……。思い切りが大事なんですけどね。
そして、その日、一冊の写真集を手に取りました。実は、その時までその存在すら忘れていたんです。なぜなら、それは「読む写真集」で、心が元気じゃない時にピッタリなんです。気持ちがスーッと晴れるような清々しい写真とその横に優しい言葉が添えられているんです。このところ、すっかり元気な日々を送っていたから忘れていました。いつ買ったのかも。随分前に、ちょっと心が疲れ気味の時に選んだんだと思います。ページをめくっていくと、どのページもまるで澄み切った清涼飲料水を飲んだ時のような心地良さがありました。今は心が元気だけど、きっとまた助けてもらえる時があるはず。だから、手放すのをやめて移動しておきました。本棚の一番目立つところに。

夕方5時になんか仕事は終わらない?

先日、読んだ記事はとても興味深いものでした。幅広い年齢層の人に5時に仕事が終わっているかどうかというアンケートを取った結果が載っていました。だいたいどの年齢層も20%の人が終わってて、あとの80%の人は終わってないという結果でした。でも、20代だけは終わっている人がなんと10%を切っていました。若者ほど遅くまで仕事をしてるってことです。私も自分の仕事を考えてみても、5時になんか絶対に終わらないですもの。というより、そもそも定時が5時ではないですし。でも、友人の話を聞いてもみんな残業をしたりしています。これは良くないことだと思うけど、サービス残業になることも多いですよね、今の日本では。
そう言えば、以前、外国ではお昼休みが日本では考えられないくらい長いという記事を見かけたことがあります。3時間くらいあって家に帰ってお昼寝をするって書いてあったと思います。本当にのんびりしていますよね。日々の暮らしで流れる時間の速さも違うんでしょうね。けど、私だったら、いったん家に帰ってお昼寝なんかしちゃったら、もう仕事に行くのが嫌になりそうです。そのうえ、外国ではバカンスも長いですものね。2か月くらいあるって聞いたことがあります。やっぱり、日本人は働き過ぎですね。だから、気持ちまでギスギスしちゃうのかな。けど、残業してもいいと思うと、確かに気持ちが緩んでダラダラしてしまうというのも一理あります。無駄に時間を過ごさないで、早めにお仕事は終わるようにすることが大事なんですよね。そうすれば、自分の自由な時間も増えますものね。よしっ!これからは残業はしません。……極力。

良くわかります、けど……

電車に乗っている人を見ていると、色んな人がいますよね。何をしているのかなっていう気持ちで眺めていることが多いです。スマホやタブレットを操作している人、本を読んでいる人、喋っている人、眠っている人、音楽をイヤホンで聞いている人。もちろん、何もしないでただ乗っている人や車窓の景色を見ている人もいます。そう考えると、みんなそれぞれで、時間を有効に使っている人も多いですよね。私はというと、やっぱり本を読むことが多いです。ただ、座れた時に限りますけどね。先日は運よく座れたから小説の続きを読み始めました。しばらくした時にふと隣の女性がなんとなくこっちに寄ってくるなってことに気づいたんです。けど、そんなに気にも留めないでそのまま本に目を向けていました。そしたら、だんだん腕に重みを感じるようになったんです。そうです、隣の女性は寝ていました。電車の揺れに合わせてこっちにもたれては、また戻るのを繰り返していました。けど、そのうち、なんかどっぷり私にもたれてきました。だって、重たかったんですもの。でも、こういう時って、声はかけづらいですよね。黙って耐えてしまいます。電車が思いっきり揺れた時に、ハッと思ったみたいで真っ直ぐに姿勢を戻していました。
「わかります、わかりますよ。電車の揺れが気持ちいいのは。私だって睡魔に襲われることがありますもの。けど、ちょっとだけご注意ください」その時そんな風に思っていました。そして、またもうすぐまたこっちに倒れて来そうな気配を感じながら、私は本を読みました。

キレイな果実酒

お酒を飲むのは好きな方です。でも、みんなでワイワイと飲むことが多いから家で飲むのはたまにです。家では、お正月に日本酒を飲んだり、たまに美味しいお肉やチーズなどが手に入ったらワイン気分と言って飲みます。夏の暑い時はビールが飲みたくなる時もありますけど、夜に車でコンビニに行くこともあるから家ではノンアルコールビールを飲む方が多いんです。けど、先日、雑誌で果実酒の特集を見てしまったから,その写真が頭から離れません。だって、凄くキレイだったんですもの。果実酒って本当に何でも出来るんですね。まず思い浮かぶのは梅酒だけど、イチゴやみかん、サクランボでも出来るんだって。リンゴや柿でもって書いてあったからビックリしました。柑橘系のものは、夏ミカン、キンカン、ゆずなども載っていました。季節を問わず作れますよね。すぐに飲みたくなるけど、そこはしばらく我慢しなくてはいけません。でもその間、フルーツの様子を見るのも楽しいことだって。そうですよね、雑誌の写真を見ても、すごく可愛くてキレイでインテリアみたいだったんですもの。窓辺に置きたいくらいでした。でも、冷暗所に置いておかなきゃダメだから、それは無理なんですけどね。それと、イチゴ酒の場合は、2か月くらい経って中の実を取りだしたら、イチゴジャムを作ることができるんだって。それって深みがあって普通のジャムよりずっと美味しいらしいです。
今まで果実酒なんて作ったことがないんだけど、今、もの凄くチャレンジしたい気分です。たぶん、次の休みには容器から材料まで全部買い揃えてると思います。

懐かしい町名から

日本全国色々な町名があります。どこかで自分が住んでるところと同じ名前の町を見かけたら、ちょっと親近感を感じてしまいます。
先日、読んでいた小説に私が子供の時に住んでいたところと同じ町名が出てきました。主人公が住んでる所だったんですけどね。物語の中でそれを見た時には、「アッ、ここ」ってなんだか感動にも似た気持ちになりました。そして、思い出したのは子どもの頃に遊んだ空き地でのことです。今はもう住宅になってしまっていますけど。私たち小学生は、そこに秘密基地のようなものを作って遊んでいました。おやつを持ち込んでそこで食べたり、すごく楽しかったのを思い出します。そんな中で今でもひとつの光景が映画のワンシーンのように頭に残っています。私は小学校低学年だったと思うんだけど、近所のお姉ちゃん、彼女は小学校高学年だったと記憶しています。彼女は両親が働いていて、何でも自分で出来る人でした。ある時、その秘密基地でリンゴを剥いてもらって食べたんです。あまりにも上手に剥いていて、私はその様子を凝視していました。大人の私でもあんなに上手に剥けるかなって思うくらい。小学生なのにですよ。
彼女のことで覚えているのは、それだけです。名前も、今どうしてるのかも何もわかりません。その頃の私にとっては、大人のようにも思えたお姉ちゃんですけど、実際は彼女も小学生なんだから、本当はまだ可愛らしい子どもなだったんですよね。そう思うと、なんだかちょっと不思議な感覚の懐かしさです。