小学生の時に読んだ本を偶然図書館で発見しました。大人になってからは児童書のコーナーに立ち寄ることもなかったのですが、何気なく立ち寄ってみると昔読んだ覚えのある本がたくさん見つかりました。本自体は年季が入っており、たくさんの人が読んだという形跡があります。時代を越えても愛される本というものは、それだけ価値のある本だということがわかります。その中でも特に好きだった本を取って開いてみると、次々に昔の思い出がよみがえってきました。ほかにも、小学1年生の時に初めて授業で読んだ本や、初めて読書感想文や感想画を書いた本、そして初めて自分で選んで買ってもらった本もありました。
絵本は基本的に短く、大人になって読んでみるとすぐに読み終わってしまうものばかりです。しかし、子供のころと同じく、1ページに描かれた挿絵や文章を反芻するうちに想像が広がっていきます。児童書になると少し文章が長くなり、読解力も必要になります。あらすじや結末を知っていても、途中のやりとりなどは忘れていて、読み返せば読み返すほどなつかしさが増してきます。
小さなころから読んできた本が大人になってからも夢中になることができるのは、自分が成長していく材料のひとつにその本があるからだと思います。私がそうして大きくなったように、同じ本を見て大きくなる子供がいるのはとても嬉しい事のような気がします。