年月が経てば変わるかも

先日、久しぶりに本の整理をしようと本棚の前に立ったんだけど、案の定、次々と手にとっては読んでしまいました。どうしても、はっきりと記憶にないものは中身を見てしまいます。直感で判断すればいいんだけど、そこは私のいけないところで、思い切りが足りないのかもしれません。でも、やっぱり思いきれなくて今回も処分せずに残した小説の中にある有名な作家さんのものがあります。彼のファンは日本だけでなく海外にも多いと聞きます。でも、私はというと、今までに何冊も読んでるけど、なぜかいつも「よくわからない」「面白いとは思えない」って感じてしまうんです。そんなに人気があるんだから、素晴らしい作品なんだと思うんだけど、心の中にスッと入らないんです。私がおかしいのかなって思えてきます。その小説を買ったのは、もう随分前です。話題になってるからという理由でした。でも、心に残らないから、自分の中では意味不明な本という位置づけで、本棚の中に納まっています。
けど、この前、テレビで、あるタレントさんが話してたんです。10年ぶりにある本を読んだら、以前はその良さがわからなかったけど、そこに託されている奥深いものが見えてきたって。自分にようやく受け入れるだけのものが整ったのかもしれないって。それを思い出したから、私も「面白いと思えない」その本をもう一度読み返してみることにしたんです。今まだ物語は序盤です。今のところは、特に何かが起こるわけでもなく、何ということもなく登場人物それぞれの生活が流れています。さぁ、今回は私の気持ちに何か変化が起きるのかどうか……ちょっと期待して読んでみます。

深夜の事件

翌日が休みだという夜は、何と言っても最高にのんびりできるものです。次の日が休みだというだけで、どうしてあんなにもウキウキするんでしょうね。夜更かししてもいいと思うと、平気でコーヒーだって飲めちゃいます。小説の続きだって途中で仕方なく止めなくても、とことん読むこともできます。深夜ラジオを聴くこともできます。たまに欲張って、ラジオを聴きながら本を読むこともあります。
そんなのんびりな先日の夜、事件が起こったんです。私はベッドに寝っ転がりながら、小説を読んでいました。まだ眠くないから、もう少し読んじゃおうという気持ちでした。うつ伏せからグルンと仰向けになったその時です。ガッシャーン。外で大きな音がしました。ワンコも驚いてウロウロしています。私は起き上がって耳を澄ませました。車のエンジン音と人の話し声がします。気になって、窓から外を覗いてみました。話し声は隣の家の方から聞こえます。どうも車が塀にぶつかったようでした。深夜だし、わざわざ外に出るのも野次馬みたいだからと、その時は家にいました。けど、その後も何やら少しざわざわとしていたから、気になってもう読書どころではありませんでした。かといって、すぐに眠ることもできません。小説は諦めてラジオに変えました。そのうち寝ちゃいましたけどね。翌朝に見たら、隣の家の塀はけっこう壊れていました。ぶつかったのが誰だか知らないけど、災難ですよね。まぁ、怪我人はいなかったみたいだから、それだけは不幸中の幸です。けど、トンデモな夜でした。

これは非常用です

先日、仕事中にものすごい睡魔に襲われてしまいました。あそこまでの睡魔は久しぶりです。前の晩にあまり寝ていなかったのかというと、そうでもなかったんですよね。朝、いつもより30分早く起きただけでした。けど、それが原因だったんでしょうね。ランチ後にデスクでパソコンに向かっていると、もう何がなんだかわからないような……。目は閉じていなかったはずなんだけど、完全に頭は死んでいました。以前、そんな時には糖分を摂れば良いというのを何かで読んだことを思い出して、友人からもらったマカデミアナッツのキャラメルを1つ引き出しから取り出して、口に放り込みました。そしたら、本当に意識がはっきりしたんです。効果抜群でビックリでした。その時に、帰りの電車でも眠くなるかもしれないと思って、念のためにキャラメルを1つバッグに入れておきました。
でも、それが大正解だったんです。案の定、帰りの電車でこっくりこっくりとなって、いつもなら読書タイムなのに、それどころではなくなったんです。隣の人にはもたれないようにと意識していたから、かろうじて、そこは免れていたんですけど。だから、バッグから例のキャラメルを取り出してこっそり食べました。すると、不思議、不思議。おとぎ話のような言い方ですけど、またしても目が覚めたんです。そして、読書再開です。その日、二度も助けてもらったキャラメル。これは非常用にいつも持っていた方がいいかもしれません。