読書とコーヒー

読書をするときのお供には何を選びますか?飲み物や食べ物、マッサージ器具なんかが多く聞かれますが、私は断然飲み物を選んでいます。特によくそばにあるのはコーヒーです。冬はホット、夏はアイスでいただくとぴったりです。たまに冬でもアイスを入れて飲むときがありますが、その時の気分によって変える事にしています。また、飲む豆の種類にもこだわっていて、専門店に足を運んで豆をチョイスしてもらっています。試飲をしてみて気に入ったものや名前や逸話などに惹かれたものなど色々です。
読書をしようと思い立った時に、読む本を選びます。そしてその本に合わせて気分を作るためにコーヒーの香りを利用します。紅茶のようにはっきりと違いが分かる強い香りも好きですが、コーヒーの微妙な香りを楽しむのも一つの趣味になっています。少し熱めに入れたコーヒーをそばに置いて読書を始めます。本を開いてページを進めるとゆったりと静かに空気が掻き混ぜられ、香ばしい匂いが鼻腔を擽ります。その時に一口飲むのです。少し気取った飲み方をしていますが、ひとりでいる時にしていることなので、許してもらえるかな、と思っています。読書に集中しているとホットが冷たくなっていたり、アイスがぬるくなっていたりしますが、それもしょうがないですよね。

落丁本は面白い

本には読む人によって楽しみ方が違うと言います。私はもちろん一番の楽しみは本の内容ですが、そのほかにもたくさんの楽しみがあります。最近の本ではあまり見ませんが、乱丁や誤字脱字を見つけるのも楽しかったりします。売り物としてはいけないとは知っているのですが、あまりないと分かっているぶんなんとなく珍しいものとして見てしまいます。特に昔に発行された書籍だと、落丁や乱丁などの方がプレミアがついている場合もあります。
インターネットで検索をしてみると、意外とそんな本を紹介している人がたくさんいます。ページが裁断されてなくて袋とじ状態になっていたり、ページが一部抜けていたり真っ白になっていたりと見ていて楽しいと思います。また、それも自分が知っている作品だとなんだか嬉しい気分になるので不思議ですよね。
また、実際に落丁本を持っている人に実物を見せてもらったこともあります。触ってみるとさらに感動が増す気がします。本自体がとても好きという人にはわかってもらえる事項なので、同じ趣味の人には盛り上がる話題だと思います。実際に何人かにはこの話題だけでしばらく話したこともあり、私以外にも好きだと思ってくれる人がいて嬉しかったです。