友人には恋人がいました。友人に言わせると、「とても優しくて、アクティブな人で、いつも朝早く起きては一日に予定をいっぱい詰め込んで、夜になったらしっかり疲れてぐっすり眠ってしまう、じっとしていられない人」との事でした。私もたまに一緒に夕食を食べたりしていたので、彼の人柄はなんとなくはわかります。
先日友人から泣きながら電話がかかってきたので、何かな?と思って驚きました。すると「彼と別れた」と言うのです。ものすごくびっくりしました。
「どうして別れたの」と言うと、大泣きしている割には彼女から別れたというのです。どうやら、彼女の中で彼の存在が大きくなりすぎてしまって、いつも色んな所を駆け回っている彼を愛しているのに、側に居たいが為に押さえつけてしまうような形になるのが怖かったのだそうです。
「そんな、まだ起こってもいない未来への恐怖で別れたの」と言うと、最近読んだ本で恋愛のハウツー本を読んだそうで、そこに書いてあった内容が彼女の腑に落ちたようなのです。
ハウツー本を参考にして大好きな彼を手放してしまうなんて驚きましたが、ずっと悩んでいた事に対して府に落ちたのだから仕方ありませんよね。私から言える事が何もなくなってしまいました。
「でも私にとっても彼にとってもいい結果になる事は確か」だと彼女は確信しているようなので、彼はちょっと可哀想ですが、悩んでいた彼女が前向きになったようで良かったです。