人間の記憶ってすごいなって思うこともあるけど、いい加減だなって思うこともあります。子供の時のことは鮮明に覚えていて、自分でも驚いてしまいます。普段は頭になくても、ふとした時に「そういえば……」って蘇ってくるんです。そのくせ、最近のことなのに「全く記憶にないなぁ」ってことがあるんです。
先日、CDやDVDなんかをしまっている棚の掃除をしました。しばらくほったらかしだったから、若干埃をかぶっていることに気づいたんです。埃取りの小さいモップを持って来て、置いてある物を少しずつずらしながら拭いていきました。そしたら、なぜか、その棚の下の方に数冊の本が無造作に積まれていたんです。「どうしてここにあるの?」という気持ちで中を見てみました。小説がいくつかとその他にコーチングの本もありました。誰がこんなところに置いたんだろう……「いや、私しかいないでしょ」って自分で自分につっこんでしまいました。けど、そんなところに置いた覚えが全くなかったんです。というよりも、そもそもコーチングの本なんて買った記憶さえなかったんです。思わず誰かに借りたのに、それを忘れて放置していたのかと焦りました。でも、パラパラと中を見ていくと、自分で買ったような気がしてきました。読もうと思っていたけど、なかなか時間がなくて読んでいなかったのか、それは定かではありません。思うに、本棚に入れてしまうとすでに読み終わったものと一緒になるから、区別できるようにとそこには入れなかったんじゃないかなっていう気がします。まるで他人事のようで、呆れるんだけど事実なんです。
でも、もう放置はしません。目に付くところに移動したから順番に読んでいきます。コーチングの単行本は通勤には重たいから、ベッドのそばに置きました。寝る前の読書はしばらくコレかな。