先日の朝の通勤時のことです。その日は朝と言ってもかなりゆっくりの出勤でした。だから電車も座ることができました。でも、私の予想ではもっと空いてるかと思っていたんだけど、そうでもありませんでした。私と同じように時間差での出勤の人も結構いるのかもしれません。見渡してみると、これからお仕事らしき人の方が多かったんですもの。その日はお天気も良かったから気分も軽く小説を読み始めました。と同時くらいに隣の女性がバッグからポーチを取り出してお化粧を始めるようでした。ページに視線を落としていても視界の隅っこに入って来たんです。時々、車内でお化粧している女性を見かけることもあるので、そんなに気にしないつもりだったんだけど、その日はそうはいきませんでした。だって、ピンで前髪を留めて、なにやらクリームらしきものを塗り始めたんですもの。「そこから?」と、これには少し驚きました。まるで自分の部屋にいるかのように、次々と手際よくこなして行くんです。もちろん、マジマジを見ることはできないから、あくまで横目で確認といった感じだったんですけどね。私は乗り換え駅について降りたんだけど、その時点でまだ彼女は終わっていませんでした。マスカラあたりだったと思うから、おそらく終盤だとは思いますけど。結局、私は読書どころではありませんでした。けど、これって、やっぱり論争になるのが分かるような気がしました。