電車に乗っていると周りの人のことをついつい観察してしまいます。もちろん、座れて小説の続きを読み始めたら、周りのことなんて気にはしなくなるんですけどね。それでも、誰かの話し声や途中の駅で乗って来た人たちが賑やかだったりしたら、顔を上げて見てしまいます。先日の通勤の時のことです。乗換えの駅で私鉄からJRに乗り換えて、本当に運よく座れたんです。この路線ではほぼ立っていますから。せっかくだから、ほんの15分くらいだけどバッグから本を出しました。その時、ふと思ったんです。「あれ、いつもと違う」って。いつもは本を手にしてる人はいても、スマホを触っている人の方が圧倒的に多いです。でも、その時は私が座っているシートと向かいのシート、つまり私から見える範囲だけでも、6人は読書をしていたんです。私を入れたら7人です。これって多いですよね。あの人もこの人もって感じでしたもの。こんなことは初めてかも。そのうち、一人は小学生で、一人は英単語の本を見ていました。他の人達は何を読んでいたかはわかりませんが、とにかくほんの一角でここまで読書率が高いのは珍しいです。ちょっと嬉しくなって、「さぁ、私も」って思ったら到着駅のアナウンスです。そうです、アッという間に15分経っていたんです。仕方がありません。でも、「きっと読書日和なんだな」なんて思いながら、本をバッグに入れて電車を降りました。
Monthly Archives: 1月 2017
こんなところに?
人間の記憶ってすごいなって思うこともあるけど、いい加減だなって思うこともあります。子供の時のことは鮮明に覚えていて、自分でも驚いてしまいます。普段は頭になくても、ふとした時に「そういえば……」って蘇ってくるんです。そのくせ、最近のことなのに「全く記憶にないなぁ」ってことがあるんです。
先日、CDやDVDなんかをしまっている棚の掃除をしました。しばらくほったらかしだったから、若干埃をかぶっていることに気づいたんです。埃取りの小さいモップを持って来て、置いてある物を少しずつずらしながら拭いていきました。そしたら、なぜか、その棚の下の方に数冊の本が無造作に積まれていたんです。「どうしてここにあるの?」という気持ちで中を見てみました。小説がいくつかとその他にコーチングの本もありました。誰がこんなところに置いたんだろう……「いや、私しかいないでしょ」って自分で自分につっこんでしまいました。けど、そんなところに置いた覚えが全くなかったんです。というよりも、そもそもコーチングの本なんて買った記憶さえなかったんです。思わず誰かに借りたのに、それを忘れて放置していたのかと焦りました。でも、パラパラと中を見ていくと、自分で買ったような気がしてきました。読もうと思っていたけど、なかなか時間がなくて読んでいなかったのか、それは定かではありません。思うに、本棚に入れてしまうとすでに読み終わったものと一緒になるから、区別できるようにとそこには入れなかったんじゃないかなっていう気がします。まるで他人事のようで、呆れるんだけど事実なんです。
でも、もう放置はしません。目に付くところに移動したから順番に読んでいきます。コーチングの単行本は通勤には重たいから、ベッドのそばに置きました。寝る前の読書はしばらくコレかな。